「夏の客室清掃って、こんなに過酷なのか…」
50代の私が初めて真夏の現場に立ったとき、正直なところ、そう感じました。
エアコンの切れた部屋に入った瞬間、ムワッとした空気に包まれ、汗は一瞬で噴き出します。
ベッドメイクや掃除機がけをしているだけで、タオルはすぐにびしょびしょ。体力の消耗もハンパありません。
でもそんな中、「意外とやせたかも…?」と感じる瞬間があるのも事実。
汗をかきながらの作業は、それだけ体も動かしているということ。
もちろん、熱中症や体調不良には気をつけなければいけませんが、
きちんと対策をすれば、50代でも無理なく夏を乗り切ることができると、私は実感しています。
- 客室清掃における「夏の暑さ」のリアルな実情
- 50代でも無理なく実践できる暑さ対策・効率アップの工夫
- 実際にやせた?客室清掃で感じた“汗とダイエット効果”の真相
客室清掃は夏が一番きついと言われる理由

客室清掃の仕事の中でも、「夏が一番きつい」と言われる理由は、何といっても室内の気温の高さと作業量の多さです。
多くのホテルでは、チェックアウト後はエアコンが切れており、部屋の中はまるでサウナのよう。
そこに入り、ベッドメイク・バスルームの掃除・掃除機がけなどをこなすと、5分もしないうちに汗が噴き出します。
また、夏は旅行や帰省シーズンで稼働率が高くなるため、部屋数も多くなりがち。
「涼しい季節より作業がハードになる」のも、夏がきついと言われる大きな理由のひとつです。
私自身、最初の夏は何度も「このまま倒れるかも」と思うくらい、汗だくになりました。
でも、いくつかの工夫を取り入れたことで、少しずつ“夏仕様の働き方”が身についていきました。
暑さに負けないための“基本の対策”
真夏の客室清掃を乗り切るには、まず基本の暑さ対策をしっかり押さえることが大前提です。
どれも当たり前のことかもしれませんが、現場で実際に「やるか・やらないか」で体調の差が大きく出ます。
こまめな水分補給は絶対
ペットボトルの水、スポーツドリンク、冷たいお茶など(水筒には氷をいれる)、自分に合ったものを常に持ち歩きましょう。
とくに30分おきに一口でも飲む習慣が、脱水症状を防ぐカギになります。
私が愛用しているものです!
塩分チャージも忘れずに
汗で大量に塩分が失われるので、塩あめやタブレットをポケットに入れておくと安心です。
「ちょっと頭が重い」「だるい」と感じたら、早めに補給しましょう。
ポケットに入ってるだけで安心します!
吸汗速乾インナーは必須アイテム
私はユニクロのエアリズムを愛用しています。
シャツの中がべたつかず、肌へのストレスが減るので動きやすくなります。
鉄板ですね!
汗拭きアイテムも常備
首に巻けるタオルや、ハンカチをポケットに入れておくと便利。
汗をかいたらすぐ拭くことで、体温の上昇を抑える効果もあります。
こうした「ちょっとした工夫」を積み重ねることで、体への負担は確実に軽くなっていきます。
効率化で暑さ軽減!“無駄な動きを減らす工夫”
真夏の客室清掃では、動きそのものが体力を消耗させる要因になります。
だからこそ、**“いかに無駄を省くか”**が暑さ対策にもつながります。
備品は最初にまとめて準備
使うタオル、アメニティ、ごみ袋などは、最初にまとめてセット。
あとから何度も取りに戻るような事態を防げます。
暑い中での往復は、体力と気力を一気に奪うので要注意。
動線を決めて「考えないで動ける」状態に
「部屋に入ったらこれ→次にこれ」というふうに、自分の中でルーティン化しておくと楽です。
作業の迷いが減ることで、自然と動きにムダがなくなり、暑さの負担も減ります。
廊下・階段の移動は最小限に
広いホテルでは、廊下・階段の往復が体にこたえます。
なるべくまとめて移動する意識を持つだけでも、疲労感は大きく変わります。
エアコンは“使えるうちにガンガン使う”が正解
夏の客室清掃で、涼を取れる唯一の味方が「エアコン」。
暑さに耐えるのではなく、使えるものは遠慮なく使いましょう。
作業中はエアコン全開で体を守る
入室したらすぐにエアコンのスイッチON。
冷房の風で体を冷やしながら作業することで、熱中症リスクが下がります。
短時間でも汗の量は大きく変わります。
設定温度は「20〜22度」がおすすめ
短時間で部屋を冷やすなら、やや低めの設定が効率的。
風量は「強」にしておくと、部屋全体が早く涼しくなります。
退出時は「設定温度を戻す」のを忘れずに
チェックアウト後の部屋でエアコンを使う場合、作業後に温度設定を元に戻すことがマナーです。
設定を忘れると、他のスタッフやお客様に迷惑がかかることもあります。
「涼しい環境で作業できるうちに冷やす」
これは、夏の清掃バイトを乗り切るうえでとても重要なポイントです。
夏の客室清掃は“やせる”って本当?
「夏の清掃って、自然とやせるんじゃないの?」
…これは半分本当で、半分注意が必要な話です。
汗の量がとにかくすごい
階段の上り下り、中腰の作業、締め切った暑い客室…。
作業中は汗が滝のように流れます。
体重が落ちる感覚もあり、「自然にやせてきたかも?」と思うことも。
ただし、油断は禁物!水分と塩分は必須
汗をかいても、きちんと水分・塩分を補給しないと危険です。
一時的に体重が落ちても、それは脱水状態かもしれません。
「塩あめ+水」」を常備して、体調管理を優先してください。
続けていると“体が引き締まる”感覚も
無理なく働き続けていると、筋肉がついてきたり、体が締まってくる実感も。
運動不足だった人には、まさに“働きながら運動できる”仕事かもしれません。
「やせる=健康になる」とは限らない。
まずは体調を崩さないことが最優先です。
まとめ|夏の客室清掃は「対策&ゆるさ」のバランスがカギ

夏の客室清掃は、暑さとの闘いでもあります。
でも、水分・塩分補給、インナーの工夫、動き方の見直しなど、
ちょっとした対策や習慣の工夫だけで、驚くほど快適さが変わります。
さらに、「ムダな動きを減らす」「無理をしない」といった“ゆるさ”も大切。
体を守りながら働くことが、長く続けるコツです。
そして結果的に、汗をかきながら働くことで、
「あれ?ちょっと引き締まってきたかも?」という実感があるかもしれません。
無理せず、効率よく。
50代でも取り入れられる**“夏の乗り切り術”**を、あなたもぜひ試してみてください!