「客室清掃を早く仕上げるコツ|50代の私が実践する段取りと集中の工夫」

清掃グッズ 50代の客室清掃バイト体験談

「もうちょっと早く終わらせたいけど、どうしても時間がかかってしまう…」
客室清掃を始めたばかりの頃、私も毎日そう思っていました。

特に50代になってから新しい仕事を始めると、体力や集中力に不安がある分、
「早く動くのは難しいかも…」と感じがちです。

でも、“早く仕上げる=手抜き”ではないんです。
実は、ちょっとした段取りや意識の持ち方で、効率はぐんと変わります。

この記事では、**私が2年以上続ける中で実践している「時短の工夫」**をご紹介します。
「早く、でもきれいに終わらせたい」と感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。


✅この記事でわかること
  • 客室清掃を早く終わらせるために大事な“6つのコツ”
  • 清掃の「基本ルーティン」と段取りの決め方
  • スピードと仕上がりのバランスを取るための考え方





まず「目標時間」を設定するクセをつける

ホテルの部屋

「この部屋は○分以内で仕上げよう」
とあらかじめゴールを決めておくだけで、動き方が変わってきます。

時間の目安を意識することで、

 ・作業のダラダラ防止
・優先順位の整理
・途中でのペース配分の見直し



といった“セルフ管理”がしやすくなります。

実際、私も以前は「終わるまでやればいいか」と思っていたのですが、
時間を決めるようになってから、ムダな動きがグッと減りました。

あくまで「自分比」でOK。
他人と比べず、自分のペースでベストタイムを更新する感覚で続けてみてください。






完璧を目指さない“ちょうどよさ”が大切

客室清掃をしていると、つい「もっとキレイにしなきゃ」と思ってしまうことがあります。
でも、自分だけが気づくような細かい汚れまで手をかけようとすると、時間がいくらあっても足りません。

実際の現場では、チェッカー(最終確認をする人)に通るかどうかが基準になります。
もちろん手を抜くわけではありませんが、「清潔感があって、見た目が整っている」レベルを安定して出せることが最優先です。

特に50代以降は、体力や集中力も限られてきます。
がんばりすぎてバテてしまうより、“合格ラインをブレずに保つ”という視点で仕事に向き合うほうが、長く続けやすくなります。



順番・段取りをルーティン化する

客室清掃を効率よく進めるには、毎回の作業の「順番」や「段取り」を固定化する=ルーティン化することがとても効果的です。

たとえば、私はこのような順番で清掃を進めています。
入室後 →  → 水回り(バス・トイレ) →ベッドメイク→ 掃除機かけ → 最終チェック

このようにあらかじめ「この順で動く」と決めておくと、毎回迷わずスムーズに作業できるため、時短につながります。
さらに、同じ流れで進めることでミスや抜けが起きにくくなるというメリットも。

慣れないうちは、自分なりのルーティンを紙に書いてみるのもおすすめです。
身体が自然に動くようになると、清掃がぐっとラクになりますよ。


作業中は“考えごと”をしない


「今日の晩ごはん何にしよう…」「あの人に言われたことが気になる…」
そんなふうに頭が別のことに向いてしまうと、手が止まったり、うっかりミスが増えたりします。

とくに、作業の流れがまだ体に染み込んでいないうちは、“集中モード”に切り替える意識が必要です。

私の場合は、

  • 作業開始前に深呼吸して「よし、やるぞ」とつぶやく
  • 最初の1部屋はとにかく集中して丁寧に仕上げる
    …など、自分なりの“スイッチ”を意識してONにする習慣をつけています。

一度集中に入ってしまえば、手も体も自然に動いてくるものです。
まずは「考えない時間をつくる」ことから、意識してみてください。


 物の準備は最初にまとめて!往復を減らす

客室清掃でムダな時間がかかってしまう原因のひとつが、“物の取りに戻る”行動です。

「あ、あのタオルが足りない」
「アメニティを持ってくるの忘れた」
…と何度もカートや倉庫と部屋を行ったり来たりしてしまうと、それだけで数分〜十数分のロスになります。このムダを防ぐために重要なのが、最初の“準備チェック”を丁寧にやること。

  • カートの中身(リネン・アメニティ類)の補充
  • その部屋で必要なタオルや備品の確認
  • ゴミ袋はポケットにまとめて携帯



など、入室前にしっかり揃えておくだけで、かなりスムーズに作業が進みます。また、部屋の中でもなるべく動線を意識すると、無駄な往復が減って時短に。
準備は少し手間でも、「丁寧な準備=効率アップ」につながる大事なポイントです。


“手抜き”ではなく“ムダを削る”意識を

「早く終わらせたいから、ここは省略しちゃおう」──
そんなふうに作業を“抜く”ことに意識が向いてしまうと、逆に非効率になります。

なぜなら、チェックでやり直しになったり、指摘を受けて手戻りになる可能性が高いからです。
チェッカーの手を煩わせること=現場全体の負担にもつながります。

大切なのは、**“省略”ではなく“ムダを削る”**という視点。

  • 手を抜かずに、無駄な動きや考えごとをなくす
  • 体の動線をスムーズにする
  • ルーティン化して集中力を保つ


こうした基本を守ることで、結果的に「手を抜かない=早く終わる」状態がつくれるようになります。時短の鍵は、「段取り・習慣化・集中」。
この3つを意識していけば、丁寧さを保ちながら自然とスピードも上がっていきます。



まとめ|“スピードと質のバランス”がプロへの第一歩

「早く仕上げる」ことは、サボることでも雑にやることでもなく、“効率化”の工夫です。

客室清掃は、コツコツ続けるうちに自然と“自分なりの型”ができてきます。
その型ができると、無駄なく・安定したスピードと仕上がりを両立できるようになります。



  • 無理に急がず、自分のペースで
  • 小さな工夫を積み重ねて
  • 気づけば自然と早く、丁寧にできるようになっている


今回ご紹介した6つのコツを、自分なりにアレンジして取り入れてみてください。
「スピードと質のバランス」が取れてきたとき、それは“プロ”に一歩近づいた証です。




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