「ホテルの客室清掃って、5時間で何部屋くらいやるんだろう?」
「50代からでもついていけるのかな…?」
そんな不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は私も、50代でこの仕事を始めたときはまさに同じ気持ちでした。
体力的にキツそうなイメージもあるし、
「何部屋も掃除しろって言われたら、ムリかも…」と不安でいっぱいでした。でも実際に現場で働いてみると、
想像と現実のギャップに驚くこともあれば、
「なるほど、こういう世界なんだな」と思う場面もたくさんありました。
- 客室清掃バイトは5時間で何部屋くらいこなすのか
- 年齢や経験によって部屋数に差はあるのか?
- **頑張ったら報われるの?**清掃の現実とモチベーションの話
- それでも私がこの仕事を続けている理由
実体験をもとに、現場のリアルをお伝えしていきます!
これから客室清掃を始めようか迷っている方の参考になればうれしいです😊
5時間勤務で何部屋くらい掃除するの?

私が働いているビジネスホテルでは、
1日5時間勤務の場合、平均で7〜10部屋を担当することが多いです。(ここはホテルによりバラツキがある部分です・・・。)
内訳としては──
- シングルルーム:5〜7部屋
- ツイン・ダブルなどの大部屋:2〜3部屋
という感じです。
部屋タイプや清掃内容によって、所要時間は変わります。
ステイ清掃が混ざると、ちょっと大変
基本的には「アウト清掃(チェックアウト後の清掃)」がメインですが、
**1〜2部屋はステイ清掃(宿泊中の方の部屋)**が入ることもあります。
このステイ清掃が意外とやっかいで──
- お客様の荷物があるので、作業スペースが狭くなる
- 私物の移動には細心の注意が必要
そのため、ステイ清掃はアウトよりもプレッシャーと時間がかかる印象です。
時間配分は「自己管理」がカギ
清掃は基本的に1人で1部屋を完結させるスタイル。
どの部屋から始めるか、どれくらいのペースで進めるかは自分で考えて動く必要があります。
- 1部屋に20〜30分(シングル)、40〜60分(大部屋)を目安に
- 時間が読めない部屋(汚れが強い等)は早めに着手
- 得意な作業と苦手な作業のバランスも考えて順番を組む
5時間を効率よく使えるようになると、グッと気持ちにも余裕が出てきます。
年代によって部屋数は変わる?【意外な実情】
「50代だから、若い人より少なめに割り振ってくれるのかな?」
最初はそんなふうに思っていました。
ですが、実際に働いてわかったのは──
“年齢”ではなく“作業スピードと正確さ”で部屋数が決まるということ。
部屋数の配分は「能力次第」
現場では、基本的に誰に何部屋を任せるかはリーダーがその人の作業ペースや正確さを見て判断しています。
- スピーディーで丁寧な人には多めに
- ゆっくりでも確実にこなす人には少なめに
- 新人や慣れていない人にはまずは様子見で調整
つまり、年齢が若いから多い/高齢だから優遇されるということは、ほとんどないんです。
「できる人」には多く、「無理な人」には減らす
実際、60代でもテキパキ動ける人は普通に10部屋以上担当していたり、
逆に20代でもペースが遅い人は6部屋くらいで調整されていたりします。
なので、50代の私が7〜9部屋くらい任されているのは、
決してラクな方ではないですが「現場の平均ライン」だと感じています。
頑張っても時給は上がらない?【リアルな話】
「たくさん部屋をこなせば、時給もアップするのかな?」
「ヘルプで他の人のフォローもしてるし、評価されるよね…?」
そう思っていた時期が、私にもありました。
でも──現実はちょっと違いました。
多くこなしても、感謝されるだけ
ホテル清掃の仕事は、基本的に時給制で、出来高ではありません。
- 1日10部屋こなしても
- ヘルプで他の人を手伝っても
→ お給料は変わりません。
「ありがとう」「助かりました」とは言われますが、
それで時給が上がるとか、特別手当がつくわけではないんです。
頑張りすぎは、モチベーションの敵になることも
たくさん部屋を任されると達成感はあるけれど、
「なんで自分だけ…?」と不満が出てくることも正直あります。
しかも、自分の仕事が終わったあとにヘルプに回るのは
精神的にも体力的にもけっこうキツい。
報われることが少ない環境だからこそ、
「自分のペースで、ほどよくやる」ことが続けるコツだと感じています。
それでも働き続けられている理由
時給は上がらないし、頑張っても報われるわけではない──
それでも私がホテル清掃バイトを2年も続けられている理由があります。
それは、「意外とこの仕事、悪くないな」と思えるポイントがいくつもあるからです。
一人で黙々とできる“気楽さ”
ホテル清掃は基本的に1人で1部屋を完結させるスタイル。
人とベッタリ関わらず、黙々と作業できるのが心地いいんです。
職場の人とは最低限の挨拶・軽い会話程度。
過度なコミュニケーションに気を使わずに済むので、精神的にラクなんですよね。
清掃そのものが“運動”になる
シーツを剥がす、中腰でトイレを磨く、掃除機をかける──
これってまるで軽い筋トレや有酸素運動のようなもの。仕事終わりには、スポーツを終えたような達成感と清々しさがあります。
お金をもらって運動できてる、と考えれば一石二鳥かもしれません。
若い世代との交流が新鮮
10代〜60代まで幅広いスタッフが働いていて、
普段出会えないような若い人たちと話せるのも刺激的です。
世代が違っても、「同じ目標に向かって動く」って、やっぱりいいなと感じる瞬間があります。
まとめ|報われにくいけど、悪くない仕事
客室清掃バイトは、
**「頑張っても評価されにくい」**という厳しさはあります。
- たくさんの部屋をこなしても、時給は変わらない
- ヘルプに入っても、感謝されるだけで終わる
- ステイ清掃や大部屋は地味にキツい
それでも私は、この仕事を2年以上続けてきました。
なぜかというと──
- 一人で黙々とできる“気楽さ”
- 清掃後の“達成感と清々しさ”
- 若い人との交流がある“ちょっとした刺激”
こういった“お金では測れない価値”が、
少しずつ自分の中に積み重なっているからだと思います。
「客室清掃って、5時間で何部屋くらいこなすの?」
そんな疑問を持つ方に、私のリアルな体験が少しでも参考になればうれしいです。
50代でも、未経験でも、
無理せず、自分のペースでやれる仕事は、意外とあるものですよ😊