客室清掃の1日スケジュール完全ガイド|50代の私が働くリアルな1日と休憩事情

ホテルの部屋 客室清掃のリアル体験

「客室清掃のバイトって、1日どんなスケジュールなんだろう? 体力的にきつくないかな…」

そんな不安を感じている方へ、現役でビジネスホテルの客室清掃を続けている50代の私が、リアルな1日の流れをご紹介します。

清掃の仕事は、コンビニやレジと違って“時間内に決まった数の部屋をこなす”というスタイル。慣れないうちは「時間との戦い」に感じることもあります。

しかも、実は**「まとまった休憩時間がない」**という点も、意外と知られていません。

この記事では、私自身の実体験に基づいて、出勤から退勤までの具体的なタイムスケジュールや、50代でも無理なく働き続けるための工夫をまとめています。

「客室清掃ってどんな1日なの?」と気になっている方に、少しでも働くイメージが伝わればうれしいです。

✅ この記事を読むとわかること
  • 客室清掃のバイトは、どんな1日の流れで進むのか?
  • 50代でも無理なく働ける?実際の時間配分と工夫を紹介
  • 「まとまった休憩がない」現場のリアルと、体力維持のコツ
  • 客室清掃の仕事が向いている人・気をつけるべきこと





客室清掃の基本的な1日の流れ【全体概要】

ホテルの客室

客室清掃の仕事は、**「何時から何時まで」ではなく、「何部屋を何時までに仕上げるか」**で動くことが多い仕事です。

私の勤務するビジネスホテルでは、出勤は朝9時半前。そこからおおよそ14時半〜15時ごろまでの5時間前後で、その日に割り当てられた部屋数を清掃していきます。

スケジュールの一例は以下のような流れです:

時間帯内容
9:20〜9:30出勤・着替え・持ち物準備
9:30〜9:40朝礼・指示書配布・注意事項の共有
9:45〜14:30客室清掃(部屋ごとに順次作業)
14:30〜15:00道具の片付け・着替え・退勤

注意点として、基本的に“まとまった休憩時間”はありません
1部屋清掃が終わった後に水をひと口飲む、ほんの数分だけ座る、といった細切れの休憩がほとんどです。

そのため、自分なりのペース配分と水分補給の工夫が欠かせません。
特に夏場は、熱中症対策としても意識して動く必要があります。

また、大変お腹もすきます

このあと、私が実際に毎日どんな流れで働いているのか、50代のリアルなスケジュールを紹介していきます。

50代の私が働くリアルな1日【タイムスケジュール】

ここでは、実際に私が働いている1日の流れを、時間ごとにくわしく紹介していきます。
清掃現場のリアルを想像しながら読んでいただけると、働くイメージがつかみやすいと思います。

出勤・準備(9:20〜9:30)

9時20分ごろ、ホテルの裏口から入ってタイムカードを打刻。
その後、スタッフルームで制服に着替え、靴の履き替え、タオル、飲み物などの持ち物をそろえます。

私はこのタイミングで、使い慣れた道具(ボールペン等)を再確認し、水分補給用の水筒を持参するのがルーティンです。

この準備をしっかりしておくことで、あとで「忘れた!」と焦ることがなく、気持ちにも余裕が持てます。

朝礼・部屋割り(9:30〜9:40)

9時30分になると、スタッフ全員が集まり、簡単な朝礼があります。
リーダーがその日の宿泊状況を説明し、「チェックアウト部屋」「連泊部屋」「特別注意が必要な部屋」などの情報を共有。

指示書が配布され、**「今日は何部屋を担当するのか?」「どの階を回るのか?」**といったスケジュールが決まります。

私は大体、8〜12部屋を一人で担当することが多いです(シーズンや混雑具合によって変動あり)。

ここで一番大事なのは、早いチェックインの部屋・ステイ清掃の部屋などをしっかり確認しておくこと。
段取りミスは、時間ロスやトラブルのもとになります。

清掃作業(9:45〜12:00)

いよいよ清掃作業のスタートです。

担当のフロアへ移動し、清掃道具を持って、割り当てられた部屋を一つひとつこなしていきます。

💡作業の基本的な流れ(1部屋あたりの例)
  1. 室内チェック・換気・ゴミ回収
     → 忘れ物や異常がないか確認し、窓を少し開けて換気
  2. バス・トイレ清掃
     → 水回りは清潔さが問われる場所。特に注意して丁寧に
  3. ベッドメイク(シーツ交換)
     → 清掃で一番の重労働。体を痛めないように動作は工夫必須
  4. 掃除機がけ
     → 髪の毛やホコリの取り残しがないように細かくチェック
  5. 備品チェック・最終確認
     → タオル・アメニティ・スリッパなどを補充、最後に全体を見渡す



1部屋の清掃時間は、慣れてくるとシングルルームは15〜20分程度
ただし、特に汚れている部屋や、バスルームが濡れているケースでは時間がかかることもあります。大部屋はさらに時間がかかります。

🧃休憩は「部屋と部屋の間でこまめに」

この時間帯、集中して動き続けるため、まとまった休憩時間は取れません。
私が実践しているのは、1部屋終わるごとに水をひと口飲むといった“マイクロ休憩”。

特に夏場は、無理せず早めに水分補給することが熱中症対策にもつながるので大事です。

午後の清掃(12:00〜14:00)

昼のチャイムが鳴るような職場ではないため、清掃作業は基本的にノンストップで続きます。
「あと〇部屋で終わる」というゴールが見えてくる時間帯でもあり、ここからが集中力の正念場です。

午前中と同様に、チェックアウト部屋を中心に作業を進めていきますが、この時間帯になると身体の疲れがじわじわ出てくるのも事実。
だからこそ私は、次のような工夫を意識しています。

🧠 集中力を保つためにやっていること

  • 作業の順番をルーティン化
     → 「入室したらまずカーテンを開ける→ゴミ回収→水回り→ベッドメイク」など、自分なりのパターンを決めておくことで、無駄な思考を減らせます。

午後の時間帯は、周囲のスタッフも疲れてくるため、ちょっとした気遣いや声かけも、現場の雰囲気を保つポイントです。

また、「あと○部屋」という目安が明確なので、モチベーションも保ちやすくなる時間帯でもあります。


片付け・終了作業(14:00〜14:30)

すべての部屋を清掃し終えたら、道具の片付けと終了処理に入ります。

※状況により他フロアのヘルプに行くこともあります。

体はクタクタですが、この最後のひと手間を丁寧にやることが、次の仕事の効率にもつながる大事な時間です。

🧹カートと使用道具の片付け
  • スポンジの水切り(水切りをしないとカビの発生の原因になります。)
  • 空き容器やゴミ袋の処理
  • リネン類の補充 等


→ 疲れているからこそ、**「明日また気持ちよく使えるように」**を意識して片付けます。

📝カードキーの返却など

事務所に戻り、手配物・忘れ物を置きます。ホテルによっては、各部屋の清掃チェック表や完了報告の提出が必要です。

🧥着替えて退勤

片付けと報告が終わったら、スタッフルームで着替えてタイムカードを打刻して退勤。
この時点で14時半〜15時くらいになることが多いです。

帰りはクタクタになりながらも、「今日も終わった!」という達成感があるのがこの仕事の特徴でもあります。

これが「50代の私が働く客室清掃バイトの1日」の流れがです✨





まとめ|客室清掃の1日は慣れればルーチン化できる

ホテルの部屋

客室清掃の1日は、出勤から退勤までほぼノンストップ。
慣れるまでは、時間との戦いに感じたり、体力的にきつく思えることも正直あります。

でも、2年以上働いてきた私の実感としては、**「清掃作業は慣れと工夫で確実にラクになる」**ということ。

部屋ごとの作業手順をルーチン化し、体の動かし方を工夫し、必要なタイミングで水分補給をする。
そうした小さな積み重ねが、日々の疲れやストレスを確実に減らしてくれます。

不安な方に伝えたい「50代でも大丈夫」な理由

「この年齢で体力がもつかな…」と不安に感じる方もいると思います。
でも、現場には50代・60代の方もたくさん活躍しているのが事実です。

清掃の仕事は、スピードや力仕事だけでなく、ていねいさ・気配り・安定感も大切。
むしろ年齢を重ねたからこそ、自然に身についていることが役立つ場面も多いです。

清掃バイトは、“自分のペース”を作れる仕事

飲食やレジと違って、「お客様と接することが少ない」「時間制で作業が進む」客室清掃の仕事は、自分のペースで働きやすいというメリットがあります。

無理のない範囲で仕事を続けたい、生活リズムを整えたい、そんな方にとっては、意外と向いている仕事かもしれません。

この記事が、清掃バイトに興味がある方の背中を、少しでも押せたらうれしいです。

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