「最近、なんだか職場の空気が変わってきたな…」
そんなふうに感じるようになったのは、清掃の現場で人が足りていないと実感することが増えたからかもしれません。
私が働いているホテルでも、以前より明らかに一人あたりの負担が増えてきていて、正直つらく感じる日もあります。
しかも、そのわりに待遇が変わるわけでもなく、「がんばった分だけ報われる」という空気でもないのが、またしんどさのひとつ。
それでも私は今もこの仕事を続けています。
この記事では、50代の私が実際に清掃の現場で感じている「人手不足」「運営へのモヤモヤ」、そしてそれでも働き続けている理由について、なるべくリアルにお伝えしていきます。
- 客室清掃バイトで感じる「人手不足」の実情
- 運営に対して感じるちょっとした不満や疑問
- それでもこの仕事を続けている理由と、自分なりの気持ちの整理方法
人手不足で増える「見えない負担」

最近、「あれ?いつもより部屋数が多いな」と感じる日が増えてきました。
特に忙しい日や繁忙期には、一人あたりの担当が明らかに多くなっているのを肌で感じます。
人が少ないと、当然ながら作業量も増えます。
でも、それを「仕方ないよね」と受け入れ続けていると、だんだん心も体もすり減っていくのがわかるんですよね。
特にきついのは、「ちょっと余裕があるから」と別のフロアや部屋のヘルプを頼まれること。
ありがたいと思われているのは伝わってくるんですが、結局のところ、それで時給が上がるわけでもありません。
がんばっても、仕事が増えるだけ──そんな空気が、現場全体に少しずつ広がっているようにも感じます。
もちろん、清掃の仕事は一人ひとりが黙々と作業する時間が多く、やりがいや達成感もあります。
でも、だからこそ「この負担の増え方、ちょっとおかしくない?」と感じたとき、誰にも言いにくいのが本音です。
モヤモヤの正体は、「報われにくさ」かもしれない
清掃の仕事をしていると、ときどき自分の中に湧いてくる感情があります。
それは、「これだけやっても、結局は評価されないんだな…」という、なんとも言えないモヤモヤです。
例えば、急に人が足りないからとヘルプに入っても、
「ありがとう」と言われることはあっても、時給が上がるわけではありません。
がんばったぶん、次から多くの部屋を割り振られることだってある。
つまり、「がんばる=得」ではなく、がんばる=都合よく使われるになってしまうことがあるんです。
これは、たとえ周囲が悪気なくお願いしてきたとしても、
長く働くうちに「自分ばかり損しているのでは…」という感覚がじわじわ積もっていきます。
もちろん、お給料だけがすべてではありません。
でも、「がんばった人が、少しでも報われる」ような仕組みがあると、
もっと前向きに働ける人も増えるんじゃないかな、と思うことがあります。
それでも働き続ける理由
いろいろな不満があったとしても、
私はこの仕事をすぐに辞めようとは思いませんでした。
その理由は、やっぱり「自分にとっての働きやすさ」があるからです。
たとえば――
- 時間が決まっていて、残業がそれほどない
- 人間関係がシンプルで、深入りせずに済む
- 一人でコツコツやる仕事が好きな自分には合っている
というように、多少のストレスはあっても、
総合的に見ると「これ以上にラクな仕事は、そう多くないかも」と思えるのです。
また、体を動かす仕事なので、運動不足にならずに済むというメリットもあります。
「疲れるけど、終わったあとの達成感がある」というのは、デスクワークとはまた違う感覚です。
だからこそ、モヤモヤすることがあっても、
「続ける」「向き合う」「受け流す」この3つのバランスを取りながら、なんとかやってこられたのだと思います。
それでも伝えたい、「現場のリアル」
私はこの2年間、現場の一員として清掃の仕事に向き合ってきました。
その中で感じたのは、「外からは見えにくい現場のリアルがたくさんある」ということです。
たとえば――
- 人手不足なのに、補充が間に合っていない
- 新人が定着しにくく、慣れた人にばかり負担が集中する
- 現場の声がうまく運営側に届かない
こうした状況は、どこの職場でも少なからずあるとは思いますが、
客室清掃の現場でもしわ寄せは静かに、でも確実に広がっていきます。
もちろん、会社側にも事情はあるはずですし、
現場を支えてくれる社員さんや責任者の方に感謝する場面もたくさんあります。
でも、それと同時に、
現場で働く人たちの声を、もっと大事にしてほしいと思う瞬間も正直あるのです。
私がこの記事でこうして書いているのも、
愚痴ではなく、これが「リアルな現場の声」だからです。
「がんばっているのに報われない」「もっと良くなるはずなのに、動かない」
そんな小さな違和感を、少しずつでも外に伝えることで、
どこかの現場が変わるきっかけになったら──それは意味のあることだと思っています。
まとめ|モヤモヤしながらも、今日も現場に立つ

どんな仕事にも、理不尽や不満はつきもの。
客室清掃の現場も例外ではありません。
正直、「もう辞めたい」と思った日もありました。
でも、それでも働き続けているのは、「仕事としての役割」だけじゃない何かがあるからです。
たとえば──
- ・働くことで生活が成り立つ
- ・お客様に「ありがとう」と言われたときの嬉しさ
- ・体を動かすことで、ある意味健康を保てている自分
- ・自分なりのペースで働ける環境への感謝
モヤモヤしながらも、それでも現場に立ち続けている自分を、
「よくやってるな」と少しだけ認めてあげたい気持ちもあります。
もちろん、ずっと続けるかはわかりません。
でも、今の自分にとっては、まだ「ここ」がベストな場所だと感じているのです。
これから、夏本番。さらに忙しくなることが予想される中、思いを語らせて頂きました。