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客室清掃の仕事をしていると、同じ時間・同じ部屋数を担当しているのに
「なぜあの人は早いんだろう?」
「なぜあの人はいつも遅れるんだろう?」
と感じたこと、ありませんか?
現場では、作業スピードの差=1日の負担の差に直結します。
早い人は余裕を持って作業を終えられるのに、遅い人は焦って疲弊してしまう。
私自身、50代でこの仕事を始めたばかりの頃は、当然ですが“遅い人”側でした。
ですが、段取りと意識を変えるだけで、今では「安定して部屋を回せる人」になりました。
この記事では、客室清掃での遅い人・早い人の特徴とその違いを、現場の実体験をもとに紹介します。
自分のクセを知って意識を変えれば、誰でも“早い人”に近づけます。
- 客室清掃で「遅い人」と「早い人」の特徴
- 作業スピードに差が出る理由
- 遅い人がやりがちな行動とその改善法
- 早い人が意識している段取り・考え方
- 明日から実践できる“早くなるコツ”
そもそも、なぜ同じ仕事でスピードの差が出るのか?

客室清掃は、「スピード」と「仕上がり」が両立してはじめて一人前と評価される仕事です。
でも、仕事のやり方・意識の持ち方によって、同じ時間でも結果が大きく変わってきます。
✅ 遅い人:1部屋に時間がかかり、全体が押してしまう
✅ 早い人:時間を意識して段取りよく進め、仕上がりも安定
実は、この差は「能力」ではなく、「意識と習慣」の差が大きいんです。
「遅い人」の特徴とよくあるパターン
客室清掃の現場でよく見かける“遅い人”には、いくつかの共通点があります。
これは新人の方に多いんですが、ベテランでもクセとして残ってしまう人もいます。
① 完璧に仕上げようとしすぎる
「ここも気になる」「あそこもきれいにしたい」
そう思うあまり、1部屋に時間をかけすぎてしまう人が多いです。
もちろん丁寧なのは大事ですが、
“ホテル清掃の現場は時間との戦い”
1部屋に30分以上かけていたら、他の部屋が回らなくなります。
- 「完璧」ではなく「合格ライン」を意識する
- やるべき箇所と“時間があればやる箇所”を分ける
② 基本的に動きが遅い
作業スピードが遅い人は、動作そのものがゆっくりしている傾向があります。
たとえば、シーツ交換のときに1枚1枚の動作が丁寧すぎる、道具を取るときに一呼吸置いてしまう…といった小さな差の積み重ねが差を生みます。
- 動作に「迷い」をなくす(体で覚える)
- 決まった順番で機械的に動けるようにする
スピードは“慣れ”と“リズム”で必ず上がります。
③ 段取りが悪い
作業順序がバラバラで、「あっちをやって→こっちをやって→また戻る」という人も遅くなりがち。
効率的な順番が頭に入っていないため、時間ロスが大きくなります。
- 自分なりのルーティンを決める
- 部屋に入った瞬間に「今日の段取り」を頭で描く
④ ルーティンが決まっていない
早い人には必ず“型”がありますが、遅い人は毎回違う動きをしてしまいがちです。
「今日はここから始めようかな」と都度考えることで、無駄な時間が発生します。
- 作業を「流れ」として体に覚えさせる
- 水回り→ベッド→床→最終チェック、のように固定化
ルーティンが固まると、頭で考える時間が減り、自然と早くなります。
⑤ 時間の意識が低い
「1部屋何分で仕上げる」という感覚がない人は、いつの間にか時間が過ぎてしまいます。
自分が“今どの工程にいるか”がわからないので、後半で焦ることに…。
- タイマーや時計で時間を意識する
- 1部屋ごとに目安時間を設定しておく
「早い人」の特徴と共通点
一方で“早い人”には、驚くほど共通する習慣と考え方があります。
これは年齢や経験年数に関係なく、意識で身につけられるスキルです。
① 合格ラインをしっかり理解している
早い人は「ここはしっかり」「ここは軽く」と線引きができています。
全てを完璧にやろうとせず、「お客様から見える部分」を優先するのが特徴。
- 優先順位が明確
- 手順を省いても“仕上がりの見た目”を崩さない
② 動きが早くてムダがない
早い人は、1つひとつの動作にムダがありません。
道具を取りに行くときも、一歩目が自然に出る。
タオルも一度で必要な数を取っておく等。
- 「取りに戻る」を極力なくす
- 手の届く位置に必要な道具を配置
こうした“1〜2秒の差”が積み重なって、結果的に大きな時間差になります。
③ 段取りが明確で、一筆書きのように動ける
早い人は、部屋に入った瞬間に“自分の動線”が決まっています。
行ったり来たりがないので、無駄が最小限。
- ルートが固定化されている
- “流れ作業”のように体が自然に動く
④ ルーティンが確立している
早い人は「考えずに動ける」状態を作っています。
これが一番大きな差です。
- すべての工程が習慣化されている
- 手順が崩れてもすぐリカバリーできる
⑤ 常に時間を意識している
早い人は、無意識に時計を見ていたり、「今〇分経過した」と感覚で把握しています。
そのため、ペース配分も自然にできます。
- 時間の“感覚”が染み付いている
- 早い段階でリカバリーが可能
遅い人→早い人になるためのコツ
「私は遅い側だからダメ…」と思う必要はありません。
私自身も最初は遅くて先輩に迷惑をかけたこともありましたが、少しずつコツを覚えて早くなりました。
コツ①:まず「自分のルーティン」を作る
→ 何も考えずに動ける流れをつくることが、最速の近道。
コツ②:完璧主義をやめて、優先順位を決める
→ 「ここは絶対」「ここは軽く」の線引きを持つだけでスピードが変わる。
コツ③:タイマーや時計で“時間の感覚”を体に染み込ませる
→ 無意識でペース配分ができるようになると、一気に変わる。
コツ④:よく使う道具の位置を固定する
→ “探す時間”がなくなるだけでかなり早くなる。
コツ⑤:焦らずリズムをつくる
→ 早い人ほど「慌てていない」のが特徴。リズムが整うと自然と早くなる。
まとめ|“早い人”は特別な人ではなく、習慣で作られる

客室清掃でスピードに差が出るのは、能力ではなく習慣と意識です。
- 遅い人は「段取り・優先順位・時間意識」が弱い
- 早い人は「ルーティン・効率・時間感覚」が自然に身についている
この差を埋めるには、特別なセンスも体力もいりません。
毎日の積み重ねで、“自分なりの型”をつくることが一番の近道です。
早い=雑ではなく、早い=ムダがない。
そしてムダのない動きは、仕事の余裕と自信につながります。
「なぜあの人は早いのか?」
その答えは、あなたの中にも必ず見つかります。


