「清掃バイトって、1日で何部屋くらい掃除するの?」
──これから始める人にとって、気になるポイントのひとつですよね。
私も50代で未経験からホテルの客室清掃を始めたとき、
「体力的に何部屋できるのか?」「遅いと怒られるのか?」と不安でした。
実際には私のホテルでは、1日あたりの部屋数はだいたい7〜10部屋が平均。
ただし、部屋のタイプ(シングルor大部屋)やその日のシフトによって前後します。
中には15部屋をこなす超ベテランもいれば、5〜6部屋で精一杯の人もいます。
でも重要なのは、「部屋数の多さ」だけじゃないんです。
今回は、清掃歴2年以上の私が、
・1日あたりの部屋数のリアルな目安
・評価される“ペースと仕上がり”のバランス
・効率よく掃除するために実践している工夫
を、わかりやすく紹介していきます!
- 客室清掃バイトの1日あたりの平均部屋数と内訳
- ベテラン・初心者でどう違う?スピードと仕上がりの評価のリアル
- 作業を効率化するための具体的なコツと工夫
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→ 実際の1日の動きと照らし合わせて部屋数をイメージしやすく - 「ホテル清掃バイトの失敗談と学び|50代の私が見た“ありがちなミス”と防止策」
→ 焦って部屋数を増やした結果のミスもあるので併せて読むと◎ - ホテル清掃バイトのコツ10選|50代の私が覚えた効率アップのテクニックと参考チャンネル」
→ 作業効率UPの具体的テクニック
客室清掃バイトは1日何部屋が平均?【私の実例】

客室清掃のバイトでは、1日あたりの部屋数は「7〜10部屋」が平均的です。
これは私自身(50代・週3勤務)の実例でもあり、周囲のスタッフも大体この範囲に収まっています。
ただし、以下のような要因で部屋数は前後します。
部屋数が変動する主な要因
- シングルルーム中心の日:10部屋前後を担当することも
- ツインやトリプルなど大部屋が多い日:6〜8部屋で限界
- 清掃スタッフの人数:欠勤者が出ると一人あたりの負担増
- 在室(ステイ)清掃が多いか、完全入替(アウト)清掃か
ベテランと新人での差も大きい
- ベテランスタッフ:1日12〜15部屋をスピーディかつ丁寧に
- 新人スタッフ:5〜6部屋が限界のケースも珍しくない
私が始めたばかりの頃は、1日6部屋でもヘトヘトでした。
でも、作業の流れや手順に慣れてくると、8〜9部屋を無理なくこなせるようになりました。
数よりも「仕上がり」とのバランスが大事
現場では「早さ」だけでは評価されません。
仕上がりが雑だと、いくら部屋数をこなしても評価は低くなってしまいます。
反対に、多少ゆっくりでも丁寧な清掃を続けていれば、
「しっかりやってくれる人」として信頼されることも。
“早くて雑”より“ゆっくりでも丁寧”の方が、最初は高評価につながりやすい印象です。
時間と体力を考慮した部屋数の“目安”とは
客室清掃のバイトは、時間と体力との戦いでもあります。
「今日は○部屋を任されたけど、正直きつかった…」と感じる日も少なくありません。
では、どのくらいの部屋数が“現実的”な目安なのでしょうか?
ここでは、勤務時間や体力をふまえた目安をご紹介します。
勤務時間別の目安
勤務時間 | 無理なくこなせる部屋数の目安 |
3〜4時間 | 5〜7部屋 |
5時間 | 7〜10部屋 |
6時間以上 | 10〜13部屋(ベテラン向け) |
たとえば私の場合、9:30〜15:00(実働5時間)で8〜9部屋がちょうどいいペースです。
50代ならではの注意点
年齢を重ねると、体力の消耗が早いため、若いスタッフと同じペースで無理をするのはNG。
特に、以下のような症状が出たら要注意です。
- 作業後、極端に疲労が残る
- 集中力が切れてミスが増える
- 腰や膝などに痛みが出る
こういった状態が続くと、いくら部屋数をこなしても評価が下がってしまうどころか、体を壊して辞めざるを得なくなることも…。
大切なのは「自分のペースを知ること」
最初は無理をせず、自分の体力と相談しながら少しずつペースを上げていくのが正解です。
慣れてくれば、自然と「今日はこのくらいが限界だな」と判断できるようになります。
部屋数よりも“安定感”が評価される
現場の責任者が求めているのは、
「今日は10部屋やれた、明日は6部屋…」といった波のあるスタッフよりも、
✅「毎回8部屋を丁寧に、確実に仕上げる人」
こうした安定した働きぶりが、もっとも信頼される要素になります。
清掃ペースが安定するまでの流れ
【STEP1】まずは“手順”を覚える(1〜2週間)
最初の壁は、「やり方を覚えること」。
- ベッドメイクの順番
- 浴室やトイレの清掃手順
- タオルやアメニティの補充方法
会社から支給されたマニュアルと、先輩の動きを見ながら、ひたすら覚えていきました。
私はYouTubeの「ゆにすまちゃんねる🌝UNIVERSAL SMILE CH.」の清掃動画も参考にしました。
動画でイメージしてから現場に入ると、理解が早くなるのでおすすめです。
【参考】【ホテル客室フル清掃】「1室20分で本当に清掃出来てるの?」客室清掃まるごとノーカットで!|どこまで清掃するのか全部見せます|#43
【STEP2】“流れ”を体で覚える(2〜4週間)
基本の手順を覚えたら、次は数をこなして体に染み込ませる段階です。
最初はどうしても「あれ、次何やるんだっけ?」と立ち止まってしまいがちですが、
毎日繰り返すことで、手が勝手に動くようになります。
- 作業を“区切って考えない”ようにする(部屋全体の流れで動く)
- 片手で複数のアイテムを持ち、移動のロスを減らす
こういった小さなコツの積み重ねが、作業スピードのカギになります。
【STEP3】“自分の型”ができてくる(1ヶ月〜)
清掃バイトを1ヶ月ほど続けると、**「自分なりのルーティン」**が見えてきます。
- 作業の順番はこの流れが一番スムーズ
- ここは手間をかけすぎず、ここは丁寧にやる
- 時間配分は1部屋あたり◯分がちょうどいい
この段階になると、部屋数も自然と安定してきます。私自身も、最初は5〜6部屋でいっぱいいっぱいでしたが、今では平均8〜10部屋を無理なくこなせるようになりました
焦らず、段階を踏むことが大切
「早くペースをつかまないと…」と焦る気持ちもわかりますが、
清掃は“慣れ”の仕事。無理せず、丁寧さを重視して進めるのが長く続けるコツです。
作業を効率化するために私がやっていること
ホテルの清掃バイトは、「正確さ」と「スピード」の両立が求められます。
でも、最初のうちはどうしても時間がかかるし、慣れてきた頃でも油断すると効率が落ちることも。
ここでは、私が実際にやっている**“清掃を効率化するための工夫”**をご紹介します。
ルーティンを決めて、手を止めない
清掃の流れは、毎回似ています。
だからこそ、**「毎回同じ順番で作業する」**ことが大事。
私の場合、1部屋の流れはいつもこの順👇
- 入室 → 換気・使用済みリネン・ゴミ回収
- 浴室・トイレの清掃(濡れ作業)
- ベッドメイク
- アメニティ補充 → 最後に掃除機をかけて全体チェック
毎回流れを固定すると、「次に何をやるか」考える時間が不要になり、自然とスピードアップします。
「自分に合ったアイテム」を揃える
靴やインナー、サポートベルトなど、体への負担を軽減する装備も効率化の一部。
清掃は体力勝負。
疲れが溜まるとスピードも精度も落ちてしまうので、
50代の私にとっては「疲れにくさ」も大事な戦略です。
▶ ホテル清掃バイトの服装とおすすめグッズ(第37弾)
※具体的なアイテムは、こちらの記事で紹介しています!
「効率化」と「手抜き」は違う
効率化というと「手を抜く」と思われがちですが、
実際は**“無駄を減らして、丁寧に仕上げるための工夫”**です。
早くても雑だと評価は上がりませんし、遅くても雑だと最悪です。
「ちょうどいいスピードで、しっかり仕上げる」ことが、評価される清掃スタッフの条件だと感じます。
まとめ|「数」より「質とペース」が大事
客室清掃バイトでは、「1日何部屋こなせるか」が気になる人も多いと思います。
たしかに、部屋数は評価の一つの指標ではありますが──
**本当に大切なのは「質」と「自分なりの安定したペース」**です。
「早くて雑」より「丁寧で確実」な人の方が評価される
現場ではよくこんな話を聞きます。
「あの人は早いけど仕上がりが荒いから、再チェックが多い」
「あの人は遅いけど、キレイだから安心して任せられる」
つまり、「数」だけでは評価されないんですね。
むしろ、「丁寧で、安定している人」の方が、信頼されやすい傾向にあります。
コツコツ積み重ねた経験が“数”につながる
最初は5部屋でも精一杯。
でも、やり方を覚え、効率化を意識し、体が慣れてくると──
自然とこなせる部屋数が増えていきます。
私自身も、最初は時間ばかりかかっていましたが、数ヶ月で8〜10部屋をスムーズに回せるようになりました。
焦らずに、「正確さと丁寧さ」を大事にしながら、
“自分なりの清掃スタイル”を確立することが、長く働く秘訣だと思っています。
50代でも十分にやれる。無理せず、着実に
年齢を理由に「部屋数が少ないとダメなんじゃ…」と思う方もいるかもしれませんが、心配はいりません。
- 無理なくこなせるペースを守る
- 体力や体調と相談しながら進める
- 地道に経験を積む
これを繰り返していけば、自然と成果もついてきます。
「今日は何部屋だったか」より、
「今日はちゃんと丁寧にできたか」を大切に。
そんな気持ちで仕事と向き合うことで、清掃バイトはもっと心地よく、続けやすい仕事になりますよ😊