自分は“向いてない”かもしれない…と思った瞬間
「もしかして、自分にはWebライターって向いてないのかも…」
50代で副業としてWebライターを始めて、何度もそう思いました。
文章がなかなか書けず、提案も通らない。
仕事後に疲れ切って、パソコンの前に座る気力さえない日もありました。
SNSを見ると、20代・30代の人たちが軽やかに文章を書き、案件を次々に受注している。
「やっぱり若い人の副業なのかな…」と落ち込むこともしばしば。
でも、それでもやめませんでした。
なぜなら、書くことが嫌いではなかったからです。
「うまくなくても、自分の言葉で伝えたい」
そんな気持ちが、少しずつ前に進ませてくれました。
この記事では、「Webライターに向いてないかも…」と感じていた私が、
どんな壁にぶつかり、どんな工夫をして乗り越えてきたのかをお話しします。
同じように不安やモヤモヤを感じている方にとって、
少しでもヒントや励ましになれば嬉しいです。
壁①:「書くのが遅い」→時間より“質と継続”を意識

Webライターを始めてすぐにぶつかったのが、「とにかく書くのが遅い」という壁でした。
1,000文字書くのに3時間以上かかる。
構成を考えては悩み、書き出しては削除の繰り返し…。
「このペースでやってたら、絶対に稼げないじゃん」と何度も心が折れかけました。
そんなときに支えになったのが、
📘 『書く仕事がしたい』佐藤友美 著 の一文です。
「スピードより、“自分の言葉”で書けているかの方が大事」
この言葉にハッとしました。
確かに、最初から速く書ける人なんてほとんどいない。
むしろ、“書くことで何を伝えたいか”に向き合うことが、今の自分に必要なんだと気づきました。
それからは、「今日は何文字書いたか」ではなく、
「今日はどんなことを伝えようとしたか」に目を向けるようになりました。
結果、少しずつですが、文章のスピードも上がってきたんです。「遅くてもいい。自分なりに進んでいけば大丈夫。」
この考え方が、今の自分を支えています。
壁②:「アイデアが出ない」→過去の経験をネタにした

「書きたいのに、ネタが浮かばない…」
Webライターを始めてすぐ、何度もこの壁にぶつかりました。
他の人のブログや記事を読んでは
「自分にはこんな専門知識もないし、オリジナリティが出せない」と焦る日々。
でも、そんなとき気づいたんです。
「ネタは“外”に探すんじゃなくて、“自分の中”にあるのかも」と。
たとえば──
・清掃バイトで感じたリアルな工夫や悩み
・銀行員時代に見たお金の失敗・成功の話
・50代ひとり暮らしの節約・生活の知恵
これらは、他の誰かにとっては“まだ知らない貴重な情報”なんですよね。
実際に、
「ホテル清掃バイトの仕事内容って?」
「銀行員が見た老後破産の特徴って?」
というような自分の実体験をベースに書いた記事を書きました。
📘 『書く仕事がしたい』(佐藤友美)でも、こんな言葉がありました。
「あなたの“ふつう”は、誰かにとっての“知りたい”になる」
この言葉に救われました。
特別な経験がなくてもいい。大切なのは、誰かの役に立つことを書くこと。過去の自分が悩んだこと、不安だったこと、ちょっとした工夫。
それを素直に書くだけで、立派な“記事”になると実感しました。
壁③:「向いてない」と思ったのは“比べすぎ”だった

Webライターを始めたばかりの頃、
Twitterやクラウドワークスの実績画面で、他の人の「月◯万円達成!」「継続案件ゲット!」という投稿を見るたびに、こんな気持ちになっていました。
「あれ? 自分、向いてないのかも…」
「なんでこんなに差があるんだろう…」
特に、20〜30代のフリーランスや主婦ライターが活躍しているのを見ると、
「もう50代の自分には遅すぎたのかも」と落ち込んだものです。
でもあるとき、ふと気づいたんです。
「比べたって、生活も環境も経験も違うじゃん」
若い人と同じスピードで稼ぐのは無理かもしれない。
でも、自分なりのやり方で、自分のペースでやればいい。
清掃の仕事があるから1日に使える時間は限られている。
タイピングも早くないし、体力も若くはない。
でも、それでも**「今の自分にできること」**を少しずつ続けていけばいいんですよね。
📘『書く仕事がしたい』(佐藤友美)にも、こんな言葉があります。
「あなたにしか書けない文章が、きっとある」
この一言に、何度も救われました。
人と比べるのではなく、「過去の自分」と比べる。
昨日よりちょっと前に進んでいれば、それで十分。
Webライターという仕事は、“競争”よりも“継続”が大事だと、今は思っています。
心に残った1冊:『書く仕事がしたい』(佐藤友美)

Webライターを始めてすぐの頃、
「自分って文章に向いてないんじゃ…」と落ち込む日がありました。
構成が決まらない。
言葉がうまく出てこない。
読まれない、通らない、続かない…。
そんなときに出会ったのが、
📘**『書く仕事がしたい』佐藤友美 著**です。
この本には、こんな言葉がありました。
「書くことに“向いてるかどうか”じゃなくて、
“書きたい気持ちがあるかどうか”の方が大事」
この一文に、ものすごく救われたんです。
文章のプロとして活躍している著者自身も、
何度も悩んで、迷って、苦しんできたこと。
それでも「書きたい」という気持ちが支えてくれたこと。
そうした“プロの本音”が詰まったこの本は、
初心者の私にとって「自分を肯定してくれる」一冊になりました。
「うまく書けなくてもいい。書きたいなら、書けばいい。」
そう思えるようになったことで、
気持ちがふっと軽くなり、書くことが“楽しい”に変わっていった気がします。
まとめ:向いてるかどうかは、“やってみた先”にある

Webライターを始めたばかりの頃、
「自分には向いてないかも」と思ったことが何度もありました。
でも今、こうして記事を書き続けて感じるのは――
「向いてるかどうか」は、やってみた“その先”でわかるということ。
最初から得意じゃなくていいんです。
誰でも最初は手探りですし、うまく書けなくて当然。
少しずつ書いて、失敗して、学んで、
その積み重ねの中で“自分なりのスタイル”ができてきます。
そして、50代だからこそ書けることがあります。
仕事の経験、人生の節目、苦労や工夫──
それらはすべて、**あなたにしか書けない“ネタ”**になります。
だからこそ、焦らなくて大丈夫。
ゆっくりでも、自分のペースで続ければきっと形になります。
書きたい気持ちがあるなら、それが一番の才能です。
あなたの経験が、誰かの役に立つ日がきっときます。